自費出版-社史・記念誌、個人出版の牧歌舎

社史編纂・記念誌制作

社史職人からのメッセージ

役立つ業界レクチャー

 ライターの仕事はインプットとアウトプットの組み合わせです。少し乱暴な言い方ですが、インプットの質と量で、アウトプットの質が決まります。つまり社史の担当者は、ライターに資料や情報をガンガン与え、自社の事業や沿革を徹底的に学習させることを考えてくださるといいと思います。

 ライターも企業をよく知ろうと努力しています。私の経験ではどの企業も協力的で、資料提供に加え、自社のことを積極的に話してくださいます。ただ「業界全体のことを教えてほしい」というと、ときに関係者の口が重くなります。ライバル社との熾烈な競争にはあまり触れないでほしいとか、同業他社との比較は差し障りがあるとか、いろいろと警戒心がはたらくようです。

 それでも、ライターが企業活動の背景を理解することは重要です。世の中には多様な業種があります。それぞれに業界固有のルールがあり、価値観が異なります。その企業が業界内でどう力をつけ、どう評価を高めてきたか、業界にどんな影響を及ぼしたかに言及することで、原稿に厚みが加わるからです。ライバル社との違いを強調することで、その企業の魅力や強みをより的確に表現できることもあります。

 業界研究は書籍等でも可能ですが、書籍を何冊も読むより、現場をよく知る方からナマのレクチャーを受けた方が、実態がつかみやすいことも多いもの。ことに特殊な業界で、その傾向があります。できれば早い段階で、中立的な立場から、業界の全体像、勢力図、優劣の基準、業界大手の動向などをわかりやすく解説していただけると、御社の足跡をよりリアルに、企業イメージや魅力をより具体的に伝えることができるでしょう。

(本社 スタッフライター 保田仁美)

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