071●償いの人生
人は生まれながらにして罪深いものであるという。だとすれば、一生を何かへの償いという心持ちで生きるということはできないものだろうか。砒素ミルク事件で子供に被害を受けたある母親は、少しばかり安いミルクを購入した自分に非があると、ミルク製造会社以上に自分を責めるのであった。それはあまりといえばあまりだが、しかし、人間は、ことほどさように何でも自分の非であるとすることができるのだ。そういう思いで、「償いの一生」を貫くこともあるいはできるかもしれないとこのごろ思う。1999/03/03
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